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学習システム

オノマトペの創作タスク

提案の学習方法

 言葉の意味には基礎になる部分と、多少浮動的な部分がある 。辞書に書かれているコアの意味および明示的なニュアンスは水面上にあるのに対して、水面下にある暗黙的なニュアンスは母語話者により無意識的に駆使されるもので、外国人学習者の習得は難しい(Li, 2015)。

 学習者には、「オノマトペのアウトプット(創作)」―「感性記述のフィードバック」―「仮説修正およびニュアンスの内面化」を繰り返して学習してほしいです。そのプロセスを通じて,体験・実践によってしか習得できない暗黙的ニュアンスを咀嚼し,内省を通じて習得がより進むという新しい学習法を提案しております。

学習システムの使い方

    1. 提示された「ニュアンス」と「ルール」をよく読んでください。
    2. 文脈をよく読んでください。

「ニュアンス」と「ルール」にしたがったものを入れてください。

  • 評価値と感性的フィードバック(日本語母語話者からのコメント)をよく読んで下さい。
  • 上記のステップで得たオノマトペの感覚を活かして、続けて入力してください。
  • 4~5のステップを10回繰り返してください。

 

最終的に学習評価と母語話者の使用例が提示されます。

1.食感や状態を表す「ABAB型」オノマトペ

2.感触などを表す「ABAB型」オノマトペ

3.自然現象の音を表す「ABAB型」オノマトペ

4.動作を表す「ABッ型」オノマトペ

謝辞

 本学習システムの構築には、科学研究費補助金若手研究(B)(課題番号:15K16782,研究代表者李暁燕,2015年4月~2018年3月)の助成を受けました。
また、本学習方法の提案から学習システムの構築,そして科研費申請まで何度も議論の時間を割いてくださった橋本敬教授(北陸先端科学技術大学院大学),学習システムのプログラミングとメンテナンスに当たってご協力をいただいた李冠洪さん(北陸先端科学技術大学院大学),深町拓也さん(九州大学),小井土真一さん(九州大学)に感謝しています。また本研究に着手する前からオノマトペの習得について共同研究を行ってきた楊碩さんと橋本研の皆さんに深くお礼申し上げます。

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